とよたプロボノシナジープロジェクトについて

とよたプロボノシナジープロジェクトにおける「プロボノ」とは・・・
仕事で得た専門スキルや経験だけでなく、これまでの人生経験全て(幼少期から今までの遊び、学び、勤めで蓄積されたキャリア資産)を活かして、中長期的に取り組む言わば【ボランティアの総合科目】と捉えます。 ▷▷ 参加メンバーによる「プロボノ」とは??

プロジェクト運営体制

新たなシナジーを実現するため、様々な経験を持つスタッフ、第一期と第二期プロボノOBOGがプロジェクトをサポート 

参加団体・プロボノ募集、決定

    団体募集説明会+自組織のビジョンや課題を見出すワークショップ 開催
      説明会参加 10団体 → エントリー 9団体 → SDGsに貢献する3団体へ決定

団体募集説明会(プロボノOBOGが壁打ち相手になりワークショップを実施)

前年度参画団体さんの経験談をお聞きした
参画団体決定
とよたミュージックケアの会
とよた衣の里プロジェクト
とよたオンライン交流館

プロボノ募集説明会 開催
説明会参加 35名 → エントリー 15名 → 参加15名へ決定

プロボノ募集説明会(プロボノOBOGからプロジェクトの経験談をお聞きした)
参画団体さんから自団体紹介も実施
オンラインでも募集説明会を開催
説明会は3日程開催し、アーカイブでも説明を視聴いただけるよう対応

実施スケジュール

2022年度は8月から2023年1月末までの約半年間に渡り、3つのプロジェクトが進行。

8月  事前オリエンテーション —– オンラインで初顔合わせ。
                 団体・プロボノそれぞれに、企業組織と市民活動領域とで環境や考え方が違うことなどを説明。
8月 合同研修会 —– 団体・プロボノ リアル初顔合わせ。ビジョンや課題の共有及び目標設定を実施。
11月 中間報告会 —– 各プロジェクトの進捗発表。他チームとの交流や対面でのディスカッションで、今後の取り組みについて整理。

※定期的に プロボノ横断交流会(1回/1ヶ月)団体プロボノ交流会(1回/2ヶ月)を開催し、チームを越えてナレッジや悩みを共有

社会をもっと良くしたいという思いと、今起きている課題を解決するべく、リアルとオンラインを駆使しながら、団体・プロボノ・運営が一緒になってプロジェクトを遂行。

キャリアモデル開発

会社員として会社の中で活躍してきた人たちが一歩外に出て、市民活動団体と共働する「プロボノ」が自身の人生、生き方にどんな影響を及ぼすのかを可視化する為、キャリアモデル開発士とのワークショップ(4回)と個別フォローを実施。単発のボランティアではなく継続的に関わりを持つ意義を見出し、自分が何にやりがいを持てるのか、プロボノでの経験、新たな繋がりを未来にどう生かしていくかにも向き合った。 ※キャリアモデル開発についてはこちらから

最終成果発表会

2023年1月28日(土) 一般のオーディエンスも募集し同時ライブ配信で実施。中間報告会で設定した目標に向かってチーム一丸となって取り組んだ団体の成果と、プロボノ自身もプロボノ活動やキャリアモデル開発を通しての成果を1人ずつ発表。団体、プロジェクトだけでなく、1人1人が主役となるような成果発表会となった。どのチームも団結力の高まりが感じられ、これが終わりではなくこれからだ、というそんな声が多く聞かれた。

成果発表会のアーカイブ動画

プロジェクトの成果について

◉ とよた衣の里プロジェクト

プロジェクトゴール:“養蚕”環境を整備し、シルク製品が提供できる一定量の繭を生産する

オンラインでのミーティングの他、現地視察を通して活動環境の現状を把握し、問題点を共有。桑畑の整備の現地作業を定期的に進めながら、団体主催の勉強会も実施し、養蚕の環境、シルクの価値など、全員で学ぶことでプロボノの知識を深め、方向性のすり合わせを図った。認知度UPのために、団体の目標や活動内容をアピールできるようなチラシを作成し、WeLoveとよたフェスタで配布して今後も賛同者を増やしていく。また資金集めのアイディア出しの中で実施を決めた「クラウドファンディング」や「わくわく事業推進」の準備を進めながら、資金を獲得し本格的に実行フェーズに入っていく。

◉ とよたオンライン交流館

プロジェクトゴール:①コンテンツの充実 →出演者を増やす  ②環境整備→オンライン交流館の宣伝、アーカイブの作成

週一回のZoomミーティングで役割分担を決めながら、プロボノメンバーが実際のオンライン交流館に運営側として活動参画。タスクスケジュール管理ツールの作成で運用を効率化し、また活動の認知度向上のために、宣伝ツール(YouTubeチャンネル開設、Facebook、インスタグラム、HP、Twitter)の整備や、プロボノの人脈を生かしてコンテンツの充実を図った。また団体の念願だった「アーカイブ化」も進めることができ、宣伝動画を作成することで、団体の認知度UPにも繋げた。今後は活動資金や運営スタッフの獲得を進めていく。

◉ とよたミュージックケアの会

プロジェクトゴール:①事業がスムーズに回る組織運営改善 ②会の認知度向上・外部へのアピール方法立案

活動の現地見学・オンライン定期打ち合わせ・個別対面ヒヤリングを実施しながら、会計管理状況、PJ期間中のタスク整理など、重点的に共有したい内容を整理。組織運営体系を明確化することで、新規会員への説明ツールの役割としてだけでなく、既存会員のモチベーションも上げることができた。またプロボノによるPC教室を行い、団体メンバーのPCスキル向上を通じて自走できる体制づくりを推進。会の認知度向上・外部へのアピールの具体的方策を議論していくなかで、一度は「パンフレット作成」を進める予定から、「今は身近な地域活動に注力する」ことになり、今後は実績を重ねながら法人化の準備を進めていくフェーズへ。

アンケート結果

プロジェクト期間中は、プロジェクト参加者への定点観測アンケートを実施。また「嬉しい」「感動」「感謝」を伝え合う機会を作り、参加者内でシェアを行った。

 プロジェクトが進む中で、社会貢献意欲が「とても高まった」「高まった」と回答した人が9割以上に増えた。

プロジェクトが進む中で、学んだことが仕事や生活に役立つと回答した人が「まあ思う」「そう思う」合わせて86%に。

プロジェクトを通して、9割以上が他者や団体からの刺激を受けて学び、成長実感を持っていると回答。

プロジェクトが進む中で、普段とは違う考え方、やり方で「かなり挑戦している」「挑戦している」人が80%に。
プロジェクトが進む中で、自身の役割が明確になった人が53%か73%にまで増え、プロボノとして貢献するイメージが明確になっていった。
プロボノとして活動することで、自身の生き方、キャリアにどんな影響があるか、キャリアモデル開発を行うことで、「役割が明確」となり、キャリアモデルを完成させることができた。脱落者も出ることなく、「また継続的にプロボノ活動を続けたい」と回答した人が多数となった背景には、自身の生き方、キャリアに「プロボノ」を組み込むことができたことが大きい。
ご自身の中でプロジェクトを通しての気づきや学び、感想、変化がありましたらお書きください。

■自分ができる社会貢献、もう一度自分を見つめ直すいい機会になりました。
■積んできたキャリアで人の役に立てることに気づけました。
■普段知り合えない方々と出会えてよい活動でした。
■プロボノとは、チームとは、シナジーとは…多くの考える時間を頂きました。 バイアス的な固定概念があること、チームとして共有する優先事項を明確にする必要性など、仕事でも家庭でも大切なことだと認識しました。
■これまで積み上げたことを踏まえてどうなりたいか、どうありたいかが見えてきて、現状との乖離にしんどくなることもあったが、諸々折り合いつけて前を見られるようになった。
■会社で学んできたことが社外でも活用できることに気が付きました。
■人のネットワーク、協力が有れば、多くの問題を解決したり改善することが出来ることに気づけました。
■自分達だけでは中々前に進んでいくのは遅く、みんなの知恵と行動力が必要であると感じた。
■団体の中で、今までこうであろう、こう思ってやっているだろうと言う、言語されていなかった部分が、話し合う事ができ考えの再確認をする事ができた。
■一体感を感じる事ができて、貴重な体験が出来たと実感してます。
■出過ぎたマネをして和を乱すのが心配で、自分の想いを押し殺して、判断や進行を委ねていたが、多少ぶつかっても参加する事で理解し合い、新しい方向性をお互いが納得した上で進めて行く事で絆が生まれる事に気づいた。
■新たな分野やテーマに対してチャレンジ意欲が湧いてきました。

プロジェクトで関わっている方の中で、この人の「こんな行動が素晴らしかった・助けられた・感謝したい」「この言葉に勇気づけられた・感動した」など、影響があった体験をお書きください。

■自分はどの立ち位置でどう関わっていくのがベストかを考え行動に移していくプロボノのみんなが素晴らしいと感じた。
■いつもフラットな視点で、ネガティブな感情をうまく受け止めていただき、前に進むきっかけを何度もいただきました。
■得意分野を持ってる人が多く素晴らしい。
■団体やプロボノの皆さんの知識やアイデアを組み合わせ、困難と思える活動に成功できる兆しが見えたこと。
■団体さんの活動の話を聞き、人の豊かな生き方に志を持って考えていらっしゃることに学ぶべきところがありました。会社ではどうやって利益をあげてステークホルダーに還元するのかが前提にありますが、活動自体の価値を高めようとされている気がします。