とよたプロボノシナジープロジェクトにおける”プロボノ”とは

プロボノって、専門スキルとか知識を生かしたボランディアだと思っていたけど…

運営メンバーや第1期のプロボノさんと議論を進めていく中で
とよたプロボノシナジープロジェクトの場合「プロボノ」って、一般的にイメージされているのと違ったよねって、みんなでうんうんなりました。
これからプロボノ、やってみようかな?と思っている方に参考になればと、メンバーから出た意見を掲載させていただきます!

【第1期プロボノ とべちゃん(30代 製造業勤務)】
プロボノってワードから「職業専門家としての支援」にこだわってました。私なら環境技術+SDGsとして。
ところが、実際には団体さん側は専門領域を求めていなくて、人生経験のほうが喜ばれるのだと体感しました。
すごく厳しい言い方をすると、一般的定義である「プロボノ」をイメージしてこのプロジェクトに参加すると、「職業専門家としての支援」の達成感は得られないと思います。
団体さん側の困りごとが、「会計」「雇用」などの専門領域でなく、「そもそもの事業の存続」という広範囲だからです。
・・・とすると、このプロジェクトは「その人の職業専門領域だけでなく、人生経験(=キャリア資産)すべて」をフル活用した、職業専門性のさらに上を行く支援をしているのでは、と感じています(ただし、専門性からは乖離するのでライトなプロボノという表現も正しいと思います)。
団体さんが「社会貢献を事業」としているのであれば、『単なるプロボノじゃない、一人ひとりの人生そのものを専門領域化して、団体さん(による社会貢献事業)を支援しよう』というようなフレーズだとイメージしやすいかと思いました。


【第1期プロボノ かすやさん(30代 病院勤務)
プロボノとはと言われると一回参加しただけなのでそんなに言えないですが、私が思うに参加する目的は様々だと思います。
例えば、内閣府の労働人口比率の推移によると65~69歳の労働比率は45%になると報告があります。今は平均寿命も伸びており60歳からの暮らし方に選択肢が増えているのではないのでしょうか。一昔前なら「どうせ生い先短いんだから・・・」と諦めていた物事も今はチャレンジできる時代になっています。
「スポーツクラブの会員の増加」や「ボランティアへの参加の増加」など、「社会の現役であり続けたい」とまだまだ可能性を広げたいと考える高齢者が増えているのではと感じます。一方現役世代の人は経済が加熱していた時代にはその流れに乗り遅れまいと考えて
消費行動を加速していましたが、その後経済が冷え込んで右肩下がりになると、今度は下方への流れに巻き込まれないようにと自分たちの生活を守ろうと行動していました。どちらの時代もみんなで同じ方向を目指していたと言えます。
でも今は見通しがつかず平坦な時代に思えます。そんな大きな動きがなく期待も持てないのなら「決まり切ったやり方ではなく、自分自身で変化を起こそう」と考える人が増えるのではと考えます。「プロボノという自分なりの方法で暮らしの中に幸せを生み出そうと考える場所」と考えても良いのではと感じます。 


【プロジェクトマネージャー あずみん(40代 NPO代表)
仕事人としてのスキルは、その人自身全ての中の一つの側面に過ぎないんですよね。
・生活者・消費者としての自分
・親/子/兄姉/弟妹としての自分
・地域人としての自分・趣味人としての自分
そんな自分を通して体験している全てが、団体さんにとって実はリソースになります。そして、そういった経験や行動のさらに奥にある・興味関心・性格(親切心、公平さ、丁寧さ、大胆さ、計画を立てるのが得意、好奇心旺盛etc.)なども全てリソースになるんだと思いました。


【キャリアモデル開発士/運営事務局 おにき(40代 会社経営)】
弁護士、医者、プログラマー、デザイナーなど、専門知識をそのまま横転用してボランティアするイメージの強いプロボノですがとよたプロボノシナジープロジェクトは、スキルを切り出して横転用、ではなく、プロボノさんの人生経験、社会人経験が丸ごと(もしくは何が生かせるか分からないけど)生かせるボランティアでした。
前田ぼてさんは、子どもの頃、プラモデルに夢中になっていた、その経験があったからドローンのカスタマイズもできるだろうな、プラ板を切る専用のハサミもあることを知っていた、ということで作成していただき、その結果めちゃくちゃ感謝されていました。金原さんは、大学生の頃のサークル活動でパワポで動画を作る経験をしていたことが、アートフレンドさんのビデオレター作成につながりました。
このほか仕事で身についた、普段何気なく使っている会社では当たり前と思われているスキルが、団体さんにとって大いに役立ったことが今回のプロジェクトでわかりました!